fx トレンド インジ
FXで迷わないための「トレンドインジケーター」の使い方
FXを始めたばかりの頃、チャートを見るたびに「今は上がるの?下がるの?」と迷っていました。
その時に救われたのがトレンドインジケーター(trend indicator)です。
ただし、“インジ=勝てる魔法”ではありません。
トレンドインジは、“値動きの方向を理解するための補助線”なんです。
「トレンドを見る」とは“高値と安値の関係”を見ること
そもそもトレンドの定義は難しくありません。
- 上昇トレンド → 高値が切り上がり、安値も切り上がる
- 下降トレンド → 高値が切り下がり、安値も切り下がる
この単純なルールを視覚的に理解しやすくするのがインジです。
つまり、初心者はまずインジで方向を“ざっくり”掴むのが正解。
最初に出会うべきトレンドインジは3種類だけでいい
世の中にはトレンド系インジが山ほどありますが、
初心者が混乱しない選び方は「本質が違う3つ」だけに絞ることです。
① 移動平均線(MA)—“市場の体温計”
最もシンプルで強力。
値動きを一定期間で平均化し、方向の流れを見せてくれます。
- MA20:短期トレンド(直近の勢い)
- MA50:中期トレンド(落ち着いた方向)
- MA200:長期トレンド(市場の大きな流れ)
ローソク足がMAの上 → 基本は買い目線
ローソク足がMAの下 → 基本は売り目線
この「基準」を作るだけで迷いが半分消えます。
コツ:MAは3本で十分。
5本・7本・13本…と増やすほど混乱します。
② ボリンジャーバンド —“トレンドの勢いと休憩”
バンドが**収縮(スクイーズ)**している時はエネルギー蓄積。
**拡大(エクスパンション)**するとトレンドが始まりやすい。
- 上部バンドに沿って上昇 → 強い買いトレンド
- 中央線(MA20)を割る → トレンドの息切れ
初心者は、**「中央線=ホーム」**として使うと分かりやすいです。
③ パラボリックSAR —“今の流れを一言で”
ローソクの下に点 → 上昇トレンド
上に点 → 下降トレンド
視覚的にめちゃくちゃ分かりやすい。
エントリーではなく“方向確認の補助”として使うのがおすすめです。
組み合わせは“1+1”が最強(3つ混ぜない)
初心者の失敗は、インジを大量に並べることです。
MA+ボリンジャー、またはMA+SAR のように2つだけで十分です。
例)MA20 + MA75(王道の押し目型)
- MA20上でローソクが反発 → 押し目買い候補
- MA20を割る → 休憩 or トレンド終了
例)MA20 + SAR(方向明確型)
- SARが下 → MA20より上 → 上昇の継続
- SARが上 → MA20割れ → 売り転換
インジは“エントリー指示機”ではなく、
「方向を確認するメガネ」だと思うと上達が速いです。
トレンドインジを見る時に絶対やるべきこと
① 上位足 → 下位足 で見る
いきなり1分足を見てもノイズまみれです。
4時間足→1時間足→15分足の順番が鉄板。
② 「ローソク足の形」を無視しない
強い陽線・長いヒゲはインジより強い情報です。
インジは計算結果、ローソク足は“参加者の感情”。
③ 逆張りは“トレンドが止まってから”
点が逆転した瞬間に入るのは初心者の死亡ルート。
転換→横ばい→押し戻しの順番を待つのが安全。
トレンドインジの本質は“後から教えてくれる先生”
どのインジも過去データをもとに計算しています。
つまり
未来は当てられない。
ただし「今の流れ」を教えてくれる。
インジが頼りになるのは混乱している時です。
「どっち向き?」に答えてくれるだけで、
無駄エントリーが大きく減ります。
初心者は“使いすぎない勇気”を持とう
チャートに色と線が増えるほど、
自分の頭が「判断から逃げる」状態になります。
- MA1本で十分なこともある
- SARだけで方向が見えることもある
- 証拠はローソク足に出ている
“少なく勝つ”のがトレンドインジの最適な使い方です。