FXの出来高インジ|ティックボリュームと実出来高の違い
FXチャートの下に並ぶ出来高の棒を見て、「これが世界中の売買数量」と考えていないでしょうか。ティックボリュームと実際の約定数量は別の情報です。表示しているインジがどちらを使っているかを、先に確認しましょう。

ティックボリュームは価格更新の回数
ティックボリュームは、一定時間内の価格更新の回数を表します。実出来高は約定した数量を表す情報で、提供の有無や内容は市場・銘柄・配信元によります。FXのティック数を、取引所で成立した契約数と同じ意味で読むことはできません。
| 項目 | ティックボリューム | 実出来高 |
|---|---|---|
| 数える対象 | 価格更新 | 約定数量 |
| 比較前に確認 | 配信元・時間足 | 市場・単位・提供範囲 |
| 避けたい解釈 | 世界の総取引量と扱う | 提供がない値をゼロ取引と扱う |
棒の色は買いと売りの数量?
標準のVolumesで使われる色は、前の棒との増減を区別する表示です。それだけで、買い注文が売り注文より多いという意味にはなりません。カスタム版では色の定義が異なる場合があるので、作者の説明を確認します。
価格が上がりながら棒が増えたという観察はできますが、その色だけから注文の内訳や参加者の意図を断定しないようにします。価格の方向と、更新回数の増減を別の列に記録すると混同しにくくなります。
業者が違うと数値が違う理由
別の業者の端末では、届く価格更新の系列やサーバー時刻が異なる場合があります。棒が一致しない時は、まず同じ銘柄名、時間足、時刻を比べているか確認します。片方がティック、片方が実出来高という設定差がないかも確認してください。
違いを見つけても、直ちに一方が間違いとは判断できません。どのデータを表示しているかが分からないまま、数値の大きい方を信用する比較は避けます。
観察に使う時の記録項目
- 配信元と銘柄、時間足を記録する。
- ティックか実出来高かを記録する。
- 対象足が確定してから値を確認する。
- 同じ時刻の価格幅と足の向きを別に記録する。
- 時間帯やニュースなど、比較条件の違いも残す。
現在足の棒は、時間が進むにつれて増える途中です。形成開始直後の棒と、丸々1本分ある確定足の棒を比べる時には、この長さの違いも考慮します。
出来高がゼロ、または空欄の場合
実出来高が配信されていない可能性と、まだデータがそろっていない可能性を分けます。価格チャートの更新、インジの種類、入力設定、ログを順に確認してください。「ゼロだから誰も取引していない」と即断することはできません。
出来高インジは、データの範囲を理解してこそ比較に使えます。棒が大きいという印象だけで売買の優位性を結論付けず、何を数えた値なのかを説明できる状態にしておきましょう。